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漢方治療
診療方針
私たち漢方外来の特色は、「未病(みびょう)をこうじゅんか」ということです。漢方診療は、決して西洋医学と相対するものではありません。むしろ、西洋医学的な手法を存分に活かす中で、漢方治療を受けていただくことができるわけです。ダブル効果が期待できます。
みなさんがよく「漢方治療って、漢方薬を飲むことじゃないの?」・・・確かにそうですが、「ただ飲むだけ」ではないのです。患者さんのからだの中で起きている、様々な矛盾は何か?を患者さんとともに考えていきます。これが、未病の治療です。漢方治療は身体の中から、身体の体質から変えていきます。本人はそうと気づいていなくとも病(やまい)は既に成立している、しかし西洋薬を使うべき目的がはっきりしない、このような病態は漢方外来の腕のふるいどころです。
「検査ではどこもどうもないんやけど、何でこんなに調子が悪いの?」・・・さあ、ここからです。私たちは、いつも患者さんと一緒に歩んでゆきたいと思っています。ですから、私たちが患者さんの訴えをしっかり受けとめて、その中の「未病」の部分は一体何か?を把握し、患者さんとともに共同作業で治療を進めると、時間は多少かかりますが「漢方薬って本当にいいですね」ということが理解していただけると思います。どうぞ、よろしくお願いします。
診療方針
漢方で依存性の強い精神安定剤や睡眠薬の使用をしなくても済んだり、減らすことが可能な場合もあります。
■自律神経失調症
■うつ病(意欲低下、食欲低下、集中困難、イライラ感)
■統合失調症(症状を和らげることができます)
■不眠症(入眠障害・早朝覚醒・熟睡困難)
■ストレスによる身体症状・心身症
その他の症状にも効果があります。
・胃腸障害(むかつき、腹痛、下痢、便秘、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、など)、慢性肝炎、口内炎等の消化器疾患
・頭痛、偏頭痛、めまい、耳鳴り、慢性副鼻腔炎、顔面神経麻痺、三叉神経痛、眼精疲労などの頭部の疾患
・生理不順、生理痛、月経前緊張症、子宮筋腫、子宮内膜症、不妊症、更年期障害などの婦人科疾患
・高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風等の生活習慣病
・癌、膠原病、等の種々の難治性の疾患
・不眠症、自律神経失調症、心身症、慢性疲労症候詳、うつ、神経症などの精神や神経の疾患
・老化に伴う種々の症状(腰痛、五十肩、膝関節痛、神経痛、前立腺肥大など)
・冷え症、かぜをひきやすい、疲れやすい、むくみ、肥満などの身体の不調などがあります。その他にも様々な病気の方に対し漢方による治療を行っています。
・インフルエンザや肺炎などの感染症の予防(免疫や抵抗力を上げてくれます)
心と体のバランスを整え、改善を促します
よく漢方治療は保険がきくのか?とのご質問を受けますが、現在は、漢方薬エキス(粉薬の漢方薬)、約160種類が保険適用となっており、ほとんどの漢方治療が保険診療で受けられ、昔に比べると、簡単に治療することが可能となりました。
漢方薬治療の特筆すべき点は、漢方薬がもつ三つの力すなわち、
・病み疲れた身体を元気にさせる力
・身体のなかの余分なものを追い出してすっきりさせる力
・身体の代謝全般を整える力
治療のみならず、病を未然に防ぎ、心身の健康を保つための養生法や日常生活において気を付けた方が良いことなどについても、伝統医学の見方からアドバイスして いきたいと思います。
漢方薬は保険適用です。